冷泉公裕(俳優・歌手)がウロウロする「お気楽日記」
俳優。
1947年東京生まれ。B型、水瓶座。劇団文学座に29年間在籍の後、1996年に退団。舞台、映画、TVなどに味のあるバイプレイヤーとして親しまれている。20代半ばより俳優業と並行してライブ活動を開始。団塊の語り手として、ジャンルにこだわる事なく自分の琴線にふれる歌だけを唄いつづけている。
2017-04-29 13:44
西荻のスタジオを借りて声馴らしをする。前の稽古場がなくなってから初めての声馴らし。3時間ゆっくりゆっくり。思っていた以上錆び付いていた。でも少し表面だけでもさび落としかま出来た。お腹が減る!喫茶POTでサーディンサンドを。うまい!マスター「うまいでしょう。割と評判いいのよ」。ここには昔からの喫茶店の空気が何も変わらず流れている。
2017-04-24 07:39
創業昭和4年という老舗レストランに行く。
群馬に縁が出来て直ぐから通っている。
味、建物の雰囲気、何よりもオーナーマネージャーの小豆畑さんの気っ風の良さがいい。
食前酒に迷っていたら見慣れない酒を勧められた。
「ジンはジンでも労働者のカーというのとは違いますから」と。
なるほどいい。味が丸くノーブルで気に入った。瓶のスタイルもいい。
しばらくこのジンを指名しそうだ。
2017-04-16 21:41
「倫敦から来た男」2007年ハンガリー+ドイツ+フランス。
前々から気になっていたがやっと観た。今どきなかなか観ることがない傑作だ。
ハンガリーの鬼才タラ・ベールは徹底的に説明を拒否する。
モノクロームの光と影。金をめぐる殺人事件だがその全容は最後の最後まで分からない。
監督はわざと分からなさを極限まで引っ張っているかのよう。
あまりにばらばらなジグソーパズルの断片の少なさに中盤まで何度か観るのを放棄しかけるが後半に行くにつれてその画面、その演技から眼がはなせなくなる。
世界中の映画人が絶賛するはずだ。
モノクロームの美しさとハンガリー俳優たちの素晴らしい底力には一見も二見も三見もするほどだ。
特に殺されてしまう犯人「倫敦から来た男」の妻のハンガリー女優スィルテシュ・アーギの凄さにはただただ脱帽するしかない。
説明だけの雰囲気芝居が横行しているわが国のタレントたちもたまにはこれぞ演技というものを観たらいい。
また観たくなる麻薬性があるなこの作品は!
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